定礎の前に物がある

ビルやマンション、商業施設に設置されている定礎。建設された西暦を示すなど重要な役割のある定礎だが、その前に物を置かれていることがある。置かれているだけならまだしも、文字が見えなくなっていることすらある。雑に扱われているのが不憫で仕方ない。

定礎の前に物が置かれている写真を集めてきたので、文字が隠されていることのもどかしさを知っていただきたい。戒めの意味を込めて、記事を書かせてもらう。

自転車・原付編

定礎の前に置かれるものとして一番多いのは、自転車・原付である。定礎と言えば建物の入り口辺りに堂々と設置されているイメージだが、中には駐輪場に設置されていることがある。

建物の陰の部分に追いやられて、それでも建築年月日を掲げ続ける、その健気な姿を忘れないでいたい。

右にもまだスペースが残っているのに
文字を覆い隠すように置かれた悪質自転車
定礎と前かごは、だいたい同じ高さに取り付けられてることが多い
シートと前ポケットの間にあるスペース、そこから定礎がひょっこり現れたらかわいいだろうな
4台ごしの定礎

ただ自転車・原付の場合、タイミングによっては隠されていた定礎の全貌が見えることがある。

ある時は二台も駐輪されていたが
別の日は一台も駐輪されてなかった

置かれている物が遊動的な場合はまだマシだ。定礎の前で置き位置が固定され、ずっと顔を見せられないままの定礎だって存在する。

植物編

植木鉢など植物も定礎の前に置かれがちだ。ただ植物はあまり高さが無いので、見えないという被害は限定的と言える。

ピンポイントで大事な部分を隠してくる花たち
グーっと上からのぞき込んでの一枚
「十年三月」の部分が見えるように、葉っぱが配慮して折れてくれた
定 と 礎 の間を突き抜ける一枚。芸術点が高い

最後の写真で本当に悪質なのは、植物ではなく傘なのではないだろうか。もうちょっと左に置かれていたら、かなり意地汚い隠ぺいになったはず。傘ってなんか意地汚いよね。

その他ピンポイントに置かれた物たち

遊動性の高い物から低い物まで、定礎の前に置かれている物は他にもある。見えている面積が多い順に紹介していく。

そもそも隠している面積が少ないし、その内撤去されると思う
これも 定 と 礎 の間を狙った一枚。配管は絶対にどかせない、これが悲しい
コロナが収束したその時は、また顔を見せてほしいものだ
回転するタイプの看板なので、タイミングによっては全貌が見える
あまりにもスペースが無くて、ここしか置けなかったのだろう

そしてほぼほぼ見えなくなってしまった、かわいそうな定礎がこちら。

「定」の左部分だけかろうじて見えるのが分かるだろうか
その前にはでかでかとしたプリンターが!

全体の80%を隠している、これが自分のフォルダの中でも一番悲惨な定礎だ。

くそぉ、このプリンターが本当に憎い顔をしてやがる。定礎の前で偉そうにふんぞり返ってるようだ。自分が目立つためには何を犠牲にしてもかまわないだって!? お前のその裏で日陰に泣いてるやつがいるんだよ!

街中で感情移入することの純朴さ

最後の一枚はかなり定礎の肩を持ったふざけた文章となった。皆さんは街中で、物に対してこんなに感情移入できますか?

活躍を願い、不憫だと一緒に怒り、日陰でも一生懸命頑張るその健気な姿に心を打たれる。

感情移入は「好き」という気持ちの裏返し。物を愛せない人に、他人を愛せない人なんかいない。

傍から見たら定礎にあれこれ言ってるヤバい人に見えているだろうが、実は純朴な心を持ってる人なんだよーってことに気付いてほしい。決してヤバい人ではありません。

定礎にチェーンを張ることの不毛さと言ったらもう